music

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友人が取り出した1本の万年筆。
名前はmusicというらしい。
ペン先を眺めていると、少し特殊で懐かしいフォルム。
「楽譜を書く専用の万年筆なのよ。」


楽譜を書くという作業は、
今時は便利なソフトを使えば音をパソコン処理して
ささっと終わってしまうのでしょうが、
私が大学生だった頃はまだ手書きすることが多くて、
写譜というアルバイトがあり私も励んでいました。
大まかに言うと、
原譜にアレンジを加えた譜面を書き直し写したり、
音楽を聴いて楽譜に起こしたりする仕事です。
最初は鉛筆で書いて、万年筆でなぞって、消しゴムで下書きを消す。
慣れてきたら万年筆で直に五線譜に書き込む。
音符を塗りつぶすのに、ボールペンじゃ細いし美しくないのでNG。
修正液を使ったものは受け付けてくれなかったので、間違えられません。
大編成のオーケストラのスコアを写譜する超大作は、
スコアが終わっても各楽器の楽譜を書く作業が待っていて、
集中力と知力体力をフル回転させて冷静かつエネルギッシュに挑む!感じです。
原譜に書き込んだ物をコピーでいいじゃないの?と突っ込みながら・・・・。
でも、音符をたどって頭の中に音を響かすのが楽しくもありました。
出来上がったら超大作!ブラヴォー!と叫ぶと同時に、
アルバイト料を何に使おうかと妄想してにんまりしたものでした。
あと、万年筆というものに憧れもあって、
なめらかな書き味の美しい楽譜が出来上がると、とても嬉しかったです。
音楽理論の成績がそこそこだったので、
残念ながら、そんなに優秀なアルバイトさんではなかったですけれど、ね。

友人は、音楽は聴く専門ですが、
musicという名前に惹かれてその万年筆をオーダーメイドにしたとか。
私の物は高価でもなく素敵ではなかったけれど、
あの写譜ペン、どこにいったのかな。
今でも、私、楽譜書けるのかな? 
そんなことをぼんやり懐かしく思いました。
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by mimihana2000 | 2012-04-22 01:05 | 音楽 | Comments(0)

Einsatz


1月25日
小澤征爾指揮 
水戸室内管弦楽団 
ソリスト宮田大(チェロ)

コンサートを楽しんできました。

残念ながら、
小澤さんは体調不良のため指揮棒を握ることはなく、
前日に、指揮者無しの公演に変わってしまいました。
でもこれは、よほど演奏に自信がなければ出来ない事。
世界の舞台で活躍するメンバーが集まった水戸室内管弦楽団、
きっとすばらしい音を響かせてくれる事だろうと、
別の楽しみが出来ました。


最初の曲はモーツァルト。
コンサートマスターのEinsatz(アインザッツ:合図)に乗っての1音目。
立ち上がりを聴いただけで鳥肌が。
クァルテットが幾重にも広がったよう、リズムもテンポも崩れない一体感。
優雅でつややかで、
エネルギッシュで遊び心も!
1曲目の間はずっと涙が止まらなくて困りました。
何がどう、と説明は出来ませんが、
感動で心がふるえるというのはこういう事?


ご不在なのにいらっしゃるみたいな演奏。
きっと楽団員と小澤さんの距離が近くて、
心の交流があるからなのでしょう。
一音ずつ大切に創り上げてきた自信みたいなものに溢れていて、
本当に素晴らしい!
名演奏でした。
帰路に音大時代の友人に会いましたが、
「第1音目、本当に素晴らしかった!」と同じ事を言っていました。

Einsatz
Einsatz
Einsatz

心のままに音に集中した時間、とても幸せでした。
会場の倉敷市民会館を包んだ大きな大きな拍手は、
きっと病床の小澤さんにも届いたことでしょう。
早くお元気になられますように。
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by mimihana2000 | 2012-01-29 23:19 | 音楽 | Comments(0)

10年

昨日はユニバーサルデザインオペラ「魔笛」の本番でした。
予想を上回る約1200名のお客様にお越し頂き、お蔭様で成功を収めることができました。

お忙しい中ご来場いただいた方々、
九州から復帰戦に応援に来てくれた後輩とお友達、
いつも元気をくれる作家仲間さんたち、
このブログを通じて励ましのメッセージをくれた皆さん、
10年ぶりのプレイヤー姿に涙が出たよって言ってくれた親友、
「こんなに格好いい嫁だとは!」と驚いていた相棒、
沢山の拍手やがんばれ!がこんなに嬉しい物だったんだなぁ、と感謝です。
10年ぶりの舞台を無事に終えてホッとしています。

「市民オペラだって聞いてたからそこまでは期待していなかったんですけど・・・・
役者さんたちの演技に引き込まれてすごい見ごたえありました!ラストは涙が出ましたよ!」
と言ってくれたプロで活躍中の後輩。
オーケストラピットの中からでは舞台を観られなかったけれど、
拍手や笑い、歌い手の息使いで一体感は伝わりました。
沢山の方が一緒になって作り上げるオペラならではの感動もあって、
面白かったです。

オケの方々には10年ぶりに撥を持つことを言ってなかったので
「復帰がオペラって・・・・すごい高見から挑戦しましたねー!」
と終わってからの打ち上げ会場での告白にとても驚かれましたが、
ば、ばれてはなかったようで^^!ホッ!
安心して美酒をたっぷりいただきました。乾杯!


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久々に触れたティンパニー。
「すごい大きな音が出るからびっくりした!」という友人の言葉にニンマリ。
叩けば音が鳴る楽器ですが、「いい音」にたどり着くには遠く厳しいものがあります。
今回は、パーン!と空高く抜けるような音が鳴らせるようになるまでに、
10年のブランクを痛感することだらけでした。
1幕で小さなミスもしたけれど、終わったことを振り返らずに挽回する気力と、
自分の音に責任を持ついいプライドを得ることができました。
強い気持ちをもらえた気がします。体内細胞活性化に成功したかも。

本当に挑戦してみて良かったです。

沢山のお花をいただきました。
本当にありがとうございました!
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もう一つ嬉しいことがありました。
親友からの結婚の報告を受けました。
当日は会場に彼と一緒に来てくれていて、オペラが終わってから席でプロポーズされたそうです。
彼女は知り合った10年前と変わらず美しく、とても輝いていました。
末永くお幸せに。
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by mimihana2000 | 2009-03-22 21:45 | 音楽 | Comments(23)

ゲネプロから先程帰ってきました!今日もよく練習しました!
久々のオーケストラピット、緊張しっぱなしでした。
音の飛び方をとらえるのが難しくて、撥を換えてみたりスナップを利かせてみたり。
感覚が研ぎ澄まされるまで、時間も技量も沢山使いました・・・・。
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オケピは、秘密の小部屋のようでちょっと楽しい空間です♪

さぁ、いよいよ明日午後1時より本番です。
色彩豊かな衣装やメイクに身を包んだ歌い手さんたちの歌声と、
オーケストラの調べがどんな風に皆様の目に耳に届くのか、楽しみです。
私もどんな気持ちで本ベルを聞くのかな?
色々あたたかいお言葉をくださった皆さん、本当にありがとうございます。
存分に楽しんできますね!

会場は岡山シンフォニーホール。
オーケストラピットから見たらホール内の天井です。綺麗でした。
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公演の詳細はこちら★をご覧ください。
当日券の販売もありますので、お時間のある方は是非お越しください。
では、お待ちしております^^
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by mimihana2000 | 2009-03-20 22:53 | 音楽 | Comments(7)

きっと サクラ サク

今夜のオペラの練習も無事に終了。
ゲネプロを合わせてあと2回しかない練習を残して、指揮者変更!という不安材料がおまけつき。
より一層、そう!ものすごーく集中して本番を迎えることとなりそうです。
まぁ、ジタバタしてもしょうがないのだけど。

本番間近になって、メンバーの中に良好な「輪」が広がっています。
卒業した大学の先輩や在学中の後輩さんを見つけたり、
↓の日記で書いた四宮さんとお話したところ共通の友人が居たり、
コメントをくれたSNOWさんが楽器運びを率先して手伝ってくださったりと。
色々な「輪」のおかげでモチベーションが上がります。
一つの目標に向かってがんばるって、気分の良いものですね。音楽面では、久々に実感。

只今、音大を受験中の学生さんともお話しました。
特殊な受験科目山盛りだし、
実技試験のあの独特の緊張感などは今はもうあまり味わいたくありませんが^^!
一つ思い出しました。
私は、推薦入試の2週間前に体育授業でバスケをしていて左手の靭帯を「ブチッ!」と切りまして・・・
やむなく一次入試から受験しました。
その間あまり時間が無く完治を待てず、
包帯を巻いた手にマレットを握りつつ恐怖の8時間練習をしました。
欠席日数ぎりぎりのラインで欠席したり早退したりしながらね。
かなり巨人の★です。スポ根ね。
痛くなかったのかな? と今思えば不思議ですが、必死だったし。
もう14年前の事なのではっきりは覚えていませんが。
バスケットボールを見ると、「ブチッ!」の感覚だけは思い出します(笑)。イタタッ!

「実技試験で、周りが皆プロみたいに聞こえたんです!」って
あどけない笑顔で言ってた彼女。
私のあさーい経験上 
「受験でも、周りが上手でも、とにかく音楽を楽しんだもの勝ちだよ。」としか
アドヴァイスは出来ないのが残念。
でも、音は一瞬で消えてなくなるもの。
誰の真似ではなくオリジナルでしか勝負できない世界だから面白い。
どうせだったら、そう開き直って自分にしか出せない音を見つけてほしいです。
きっと サクラ サク から。
私もあと数時間しかないオペラの時間、モーツァルトの音楽をしっかり楽しみたいと思っています。

公演の詳細はこちら★をご覧ください。
まだまだ御席に余裕があります。
是非会場に足をお運びください。(前売り券より少し料金↑ですが当日券有です。)


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「スタヴォフスケー劇場」
1783年に完成し、モーツァルトも指揮した劇場です。
現在もプラハ市民から“モーツァルト劇場”の愛称で親しまれ、
映画「アマデウス」のオペラシーンにも登場しています。
小さいけれど趣のある素敵な建物でした。

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by mimihana2000 | 2009-03-15 00:40 | 音楽 | Comments(6)

プロの気迫

昨夜のオペラの練習は、初めての通し稽古でした。
21日の公演本番まで、あと10日とちょっと。
ソリストの方や合唱の方々にも演技がついていて、
間近で見ていてとても面白かったです。
姪っ子Uちゃんは、まだちょっとハニカミながら舞台に立っていますけど^^
幾重にも重なった歌声との共演は、
オーケストラだけでは味わえない一体感があります。
オペラの醍醐味です。


昨日特に目を引いたのは、パパゲーノ役の四宮貴久さん。
初めてお目にかかりました。
黙々と柔軟体操をされている時から、
素人ではない雰囲気が漂っていて、
演技が始まるとパッと表情が変わり、
身体の切れの良さも声の張りもプロの気迫満点でした。
おそらく練習に来ていたメンバーの多くが、引き込まれたのではないでしょうか。

その時はプロの方だとは存じ上げなかったのですが、お名前を検索してブログを発見^^!
プロフィールを拝見して妙に納得!
同い年!岡山県出身!
うーむ。。。。
表現方法は色々あると思っていましたが、
人を惹きつけるプロの気迫、おみそれいたしました。

ここ数年忘れていた感覚、というか、
舞台に立つ責任とプライドを、久々に心に刻めた夜でした。
急にはプロにはなれないけれど、
自分なりの高見を目指してがんばれそうです!OH!
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公演の詳細はこちら★をご覧ください。
まだまだ御席に余裕があります。
是非会場に足をお運びください。(前売り券より少し料金↑ですが当日券有です。)
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by mimihana2000 | 2009-03-08 13:43 | 音楽 | Comments(16)

オーケストラピット

3月になって三寒四温。
皆さんはいかがおすごしですか?

私は、オペラづけの日々になりつつあります。
だって、明日の練習から数えゲネプロを含めて、あと5回!
で、21日は本番です。
調整は・・・・
うーむ、がんばっています^^!

お友達や作家仲間さんも十数人来て下さる様で、
嬉しい!だから、より緊張するかも(笑)。

ここ最近聞かれた質問。

「どこの席がMinmiさんよく見える?」

「うーん、オーケストラピットに入ってるからね~。1階左前中央寄りかなぁ。多分。」


「オーケストラピットって何?」

あまり上手に説明できなかったので、ちょっと補足を。(読んでくれてる?)

オーケストラピットとは、
主にオペラやバレエ公演の時に客席の前側の一部を下げて、
オーケストラが演奏するための場所として使用します。
可動式で上げたり下げたりできるようになっていたり、
客席床のフタをはずすとオーケストラピットが現れる場合もあり、会場によって様々です。

一段下がっている上に照明を極力落としているので、
穴倉のように見えるのですが、
中からは、意外と客席も見えます。
ちょっと不思議な空間です。
この場所から、一番最初にチューニングとしてA(ラ)の音が響きます。
一人一人の音が重なってどんどん広がっていく様が、私は好きです。
山頂から雲海を眺めているような心地よさがあります。
幕が開く前の一瞬ですが、ちょっと耳を傾けてみてくださいね。

舞台では、歌手の皆さんが美しい衣装に身を包んでいます。
こういう所も見所です。
オーケストラは(見た目に関しては)黒子に徹してるので、
着飾ることはありませんが、私なりの唯一のお洒落!
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尊敬する大好きな女性にもらった真珠のブローチ。
いただいて数年経ちますが、初めて身に着けます。
気分がより引き締まりそうです。
いい公演にしよう、うん。
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by mimihana2000 | 2009-03-07 00:01 | 音楽 | Comments(2)

おしゃべりな瞳

ただいま~
今年初めてのオペラの練習から帰ってきました。
「目は口ほどに物を言う」とはよく言ったもので、
練習から帰ってきた私の瞳はとってもよくおしゃべりをします。
今夜は、とても嬉しそうです。
10年分のブランクを少し埋められたようないい音が出るようになりました。
楽譜の理解力もようやく人並みに。
ちょっとだけですが感覚が研ぎ澄まされてきて、顔つきがきりりっとしています。
これは練習当日だけですが笑)。

初めて合唱の方と一緒に合わせました。
出演者の歌い手とオーケストラの皆さんは、プロとアマ混合です。
オーケストラには大学時代の先輩がいらっしゃって、
懐かしくてテンションが上がりました↑
少しずつ音楽がまとまってきてるし♪
・・・・・足を引っ張らないようにがんばろうっと(汗)

そうそう、
子役の中に、姪っ子のUちゃんがいます。
初めてのオケとの合同練習に、ちょっとモジモジ恥ずかしそうでした。
「のんぴぃもがんばるから、大きな声で歌っておいで!」と声をかけたら、
ちょっと笑顔に^^
初めての大舞台、しっかり楽しもうね!

ほっ!と一安心!つきたい所ですが、
本番まであと2ヶ月!
ポスター・チラシ・チケットも出来上がりました。
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未就学の小さなお子さんでも、
小学生以下(1,000円)のチケットをお求めいただければ入場可能です。

ちなみに、
ユニバーサル・デザイン・オペラとは、

「大人も子どもも、プロもアマチュアも、経験の有無も、障がいの有無も、
国籍も言葉も、すべて関係なく、誰もが一緒に楽しんでしまおう!」という
夢のようなオペラ。
その夢を叶えるべく、ふるさと岡山市に「オペラプラザ 岡山」が誕生しました。
出演者とスタッフ、ほとんどの人が岡山にすんでいます。


と公演チラシに書いてありました。
確かに、過去の長野公演のDVDを鑑賞したところ、
敷居の高さは感じられず、
あたたかい空気が流れていました。
全編日本語上演なので、ストーリーも分かりやすいと思います。

チケットは私も取り扱っています。
ご興味のある方は是非、
3月21日岡山シンフォニーホールに足をお運びくださいね。
モーツァルトの音楽は美しいですよ♪

ちなみに・・・
私は、オーケストラピットに潜っております。
秘密の小部屋のようで、ちょっと楽しい空間なのですよ~!
打楽器は一人だけなので、
ティンパニーをたたいているのがMinmiでございます。

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ユニバーサルデザインオペラ「魔笛」
モーツァルト作曲「魔笛」より
『日本語上演』

■原作 
エマヌエル・シカネーダー

■演出・台本・訳詩
石多エドワード

■出演
公募で集まった岡山市民他


■開 催 日 時   

2009年3月21日(土)
開場12時30分
開演13時

■会        場  
 
岡山シンフォニーホール

■入   場   料  

一般 / 3,000円
    
学生(中・高・大)、障がい者 / 2,000円

小学生以下 / 1,000円

■プレイガイド    

岡山シンフォニーホールチケットセンター
ぎんざや
天満屋トラベル
山陽新聞社サービスセンター
ヤマハミュージックセンター瀬戸内の岡山店・倉敷店
     
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by mimihana2000 | 2009-01-25 00:14 | 音楽 | Comments(8)

ハタチの頃

もう先週の事になりますが、
11日に「舘野泉ピアノリサイタル」へ出掛けてきました。
新しい年を迎えての初のコンサートに選び、
生で聴きたかった舘野さんのピアノ。

今年73歳になられる舘野さんは、フィンランド・ヘルシンキ在住。
演奏会は世界各地で3000回以上、リリースされたCDは100枚にのぼるそうです。
2002年に脳出血により右半身不随になりますが、
04年に「左手のピアニスト」として復帰。
ここ数年は、TV(ex:誰でもピカソ)をはじめ多くの媒体で取り上げられ
クラシック音楽ファンならずともご存知な方も多いかと思います。
詳しくは、オフィシャルサイトをご参照くださいね。

リハビリを重ね復帰を果たされるまで、
想像もできない壁があったに違いありません。
人並みはずれた努力、忍耐力、体力、精神力の強さ・・・どれが欠けても・・・・。
私の祖母も同じ病気で15年前に倒れ退院後は同居していましたが、
通常出来ていたことが出来ないもどかしさは自分自身にしか分からないし、
いくら周りの協力があっても自身でしか乗り越えていけないので・・・・。
今では、お洒落好きな笑顔の似合う85歳のおばあちゃまになりましたが。

左手だけでプロとして舞台に立つ、
どんなお気持ちだったのだろうかと、祖母と少し重ね合わせて見てしまいました。

コンサート当日は、岡山市の1日早い成人式。
ホール入り口に「新成人の方は入場無料です。」と張り紙がしてありました。
大きく告知があったわけでもないし、
ピアノリサイタルは興味のある方じゃないと・・・・
約7割入った客席を見渡して、空席を残念に思いました。
年輪を重ねた舘野さんが魅せる大人の真摯な姿、
ハタチの皆さんが見たらどんなことを感じたのでしょうねぇ。

ハタチの頃・・・・12年前です。
私の場合、
いつも笑顔の大好きな彼に夢中で、
音楽の勉強も楽しくて、
若さと甘えの中にとっぷり浸かっていた記憶が浮かびます。
今思えば、もう!しっかりして!ってところですが、
その頃の私には必要だった人と時間だった・・・多分、いや絶対(笑)。

プログラムは、古典から近代現代と幅広く組まれていました。
印象に残っているのは、
舘野さんの一番弟子の平原あゆみさんとの3手連弾です。
同じピアノに向かって一緒に弾いているのに、
音色の深みがまったく別物です。
良し悪しではなく、
平野さんには若さが溢れる輝きがあって、
舘野さんには重ねてきた年月が深みとしてにじみ出ていた気がしました。
とても興味深かったです。

はじめましての曲にも出逢えました。

セヴラック作曲・末吉保雄編曲の「休暇の日々から」第1集より

セヴラックという人は、
南仏の農村地帯で詩情あふれる美しい作品を書き続けた作曲家だそうです。
南仏には行ったことがないけれど、
明るく穏やかで美しい景色が音に乗って届けられました。
本当に心地よい作品。
他の作品も聴いてみたくなりました。
で、南仏にも行ってみたい!!!

時折、
「右手も動いたら・・・・。」
と考えたりはしないだろうかとプログラムに目を向けると、

「左手だけの音楽の世界は、
みなさんが思うよう、小さい、狭い、不自由な世界ではないんですよ。」

と舘野さんからのメッセージが書いてありました。
今を一生懸命生きている人にしか言えない言葉です。
色々な過程を乗り越えて来たからこその深みですね。

結果は後からついてくる、過程をちゃんと大事にしなくては。
魅力的な音楽に感動出来た上に、
大きな教訓をいただいたコンサートとなりました。
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ちなみに
ハタチの頃にしていた恋は数年後大きく壊れましたが、
それもまたそれでいいと思える自分が生まれてくることを、
ハタチの頃の私は当然ながら知りません。
教えてあげられないから、恋を十分に楽しんでいただきましょう(笑)!

ハタチの頃、
皆さんはどんな気持ちをもっていましたか?
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by mimihana2000 | 2009-01-19 00:06 | 音楽 | Comments(8)

三歩前に進んだ夜

中学生から大学卒業まで真摯に一生懸命取り組んできた音楽。
打楽器を専攻していて、
左腕の故障にも随分泣かされて、音楽大学を受験・卒業するんなんて夢のまた夢で、
大好きで気力だけで何とかがんばって卒業しました。
社会人になって約10年、色々な思いがあって遠ざけてきたけど、
今夜、オペラのオーケストラに参加すべく説明会に行ってきました。
きっと、
人には色々な可能性があって、
私自身も、
広報を通しておしゃべりの仕事、
コンサートマネージメントの裏方さん、
Minmiとしてアクセサリーの仕事を頑張ってきましたが、
自分自身の心の奥に秘めた物は消したくなかったし、
陳腐なプライドを消して踏み出す心のタイミングをはかっていました。

そんな時、
先日、ユニバーサルデザインオペラ、モーツァルト作「魔笛」に出演しませんか?
という小さな新聞記事を見つけ心が動きました。
で、オーケストラでの参加を申し込んできました。
説明会では、ここ何年にない緊張。
盲目の人も、障害があっても、年齢性別も問わず、誰でも頑張って歌って舞台に立って
表現者となれるという東京のNPOのオペラ団体。
ざまざまな地方で数々の公演を成功に導いているようです。
今夜は岡大のホールで説明会。
参加希望者は、音楽素人でも子どもでも大人でもOK!
だって、ユニバーサルオペラなのですから♪
関係者の方の説明・お話を聞いていて、
今までの心のしこりやプライドがふっと解き放たれました。
大学を卒業してから、自分や友人の結婚式の二次会で演奏したり、
ラテン楽器を取り出して路上ライブに出てお心づけをいただくことはあっても、
チケット代金をいただいて演奏するのは、ほぼ10年ぶり。
新しい気持ちで一杯です。

小さな記事に目がいったのはきっと、
9月23日に親友と会ったり、29日に主人の友人と会ってお話を聞いたのと、
ここ2年Minmiとして知り合った作家さんたちが活き活きとした姿を見せてくれたから。
いろんなパワーが重なって、ターニングポイントとなったみたい。
ありがとう!

久しぶりに握るマレット。
はたしてどれぐらい腕が動くのか?
公演は、3月21日岡山シンフォニーホール。
今夜は、音の表現者として、三歩前に進んだ夜でした。
(指揮者は、中高時代にしごかれた怖~い先生かも・・・・?ひゃー!)
オーケストラピットの雰囲気、大好きだからがんばります!
独り言、乱文を読んでくれてありがとう。
おやすみなさい。
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by mimihana2000 | 2008-10-11 23:58 | 音楽 | Comments(10)

ちょっとした日常のおしゃべり
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